2015/04/28 火曜日火曜日
GIRA GIRA NIGHTギラギラナイト
Open: 22:00:00 | Start: 22:00 - 23:59
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復活の日に寄せて
我々は待った。復活の日が来るのを、ただひたすらに耐えて耐えて待ち続けた。我々は十年間の永きに渡って潜伏し続けたのである。話は十年以上前にさかのぼる。
今では信じられないかもしれないが、九十年代の日本のクラブ黎明期において、日本語の歌詞がのった音楽や、邦楽それ自体が御法度だった時代があった。DJがその手の音楽をかけると、黒服が止めにくるのである。川勝(正幸)さんのような文化的な認知度の高い人が、稀に「ヘイユーブルース」や「ゴロワーズ」を忍び込ませるのがやっとのことであった。思うに日本におけるクラブ文化とは、雰囲気商売というか、まるで海外旅行に来たかのような、西欧的な知性に追いついたかのようなコンプレックス丸出しの文化で、それはいまだに根深く続いている。ストリートをフィールドとする者たちにおいても、なぜ自国の音楽文化をないがしろにし、まるで無かったことのように扱うのか?そのような振る舞いの末に得ようとしているものは何なのか?
想像できようというものだ。そんな中で我々ギラギラナイト・クルーは独自に、好きな音楽が好きなように掛けられる土壌を一歩一歩切り開いていった。それは血の滲むような努力と忍耐を要した。あらゆる屈辱、好奇な視線や誤解を振り切った末に勝ち取ったものである。我々の目的は、単に和モノをプレイ出来るようにする為のものではなかった。「ターンテーブルによるヴァイナルのリスニング、その可能性の拡張。」我々の目的は只それだけであった。洋邦問わず古今東西の記録された録音物を同等に扱い、その接続と切断、混合に想いを込める。これが真の目的である。そしてこれからもそれを追求し続けるであろう。
なんとか我々の活動が認知され始めた二十一世紀初頭、和モノという言葉が使われ出し、昭和歌謡の再発などが盛んになったが、その運動も背後に回って我々は支え続けた。その一方でウィンドウズ95やエイフェックス・ツインの「I care, Because you do(かまってくれたら気にしてあげるよ)」から十年、インターネットの普及によって、人々の絆は「ケア」レベルの細い糸のようにか細くなり、網の目のように細かく細分化されてしまった。イイネイイネ言ってたって何にも始まらない事くらい、二、三年やってれば気がつく事でしょう?このままでは音楽は、単なる音の情報に成り下がってしまう、と感じた我々は、十年間の休止期間を設ける事にした。何でもかんでも便利さや能率を優先してしまっては、抜け落ちてしまう大事なものが世界にはあるのだ。検索窓に疑問を放り込めば、すぐさま答えが出てくるわけではない。それは単なる情報に過ぎないのである。答えとは、ある日、突然、身を以て知る事である。答えの方からやってくるまで待つ堪え性こそ、今こそ求められるべきものだ。しかし、果たして、十年もの間、沈黙し続ける事など出来るのであろうか?出来るのである! 我々がそれを身を以て実証した。「復讐の天使が窓を叩く。何もかも全てとお前に告げる」くれぐれも言うが、我々の戦いはこれから始まるのである。さあ、旗を振れ!山田隆夫のように! 座布団を運べ!山田隆夫のように!
ギラギラナイト一同
ギラギラナイト
1995年、岸野雄一、永田一直を中心にスタート。後に秘密博士、トニー吉田が加わり、都内を中心に大小のクラブで活動する。非クラブDJの先駆的イベントと評される。2005年、10年間の活動休止を宣言。そして2015年、待望の復活を遂げる。
[ギラギラナイトURL](http://giragiranight.blogspot.jp/)
DJ:
岸野雄一
永田一直
秘密博士
トニー吉田
チケットはe+にて 3月20日 金曜日 12:00am
e+チケット購入法:前売りチケットの取り扱いは e+ (イープラス) [PC/スマホ/携帯](http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002152104P0030001) で予約後、ファミリーマート、セブン-イレブン他、各種コンビ二でも支払い可([コンビニ支払い詳細](http://north2.eplus.jp/sys/main.jspuji.verbs=GLBW04_Init&uji.id=glbw04&uji.bean=L.apl.web.JOALA20301Bean&faqId=00002291&faqIdEda=22&ZScreenId=GLBW02))。
又はファミリーマート店頭端末[「Famiポート」](http://north2.eplus.jp/sys/main.jsp?uji.verbs=GLBW04_Init&uji.id=glbw04&uji.bean=L.apl.web.JOALA20301Bean&faqId=00002469&faqIdEda=03&ZScreenId=GLBW02)で直接購入。
未成年のお客様のご入場は出来ませんご注意ください。
入場はe+チケットをお持ちの方優先となります
出演者詳細:
![/sdlx/150428-giragiranight.jpg](/sdlx/150428-giragiranight.jpg)
岸野雄一
![/sdlx/KISHINO.jpg](/sdlx/KISHINO.jpg)
スタディスト。押上を拠点としていた京浜兄弟社のリーダーとして後続の育成に努めた。海外アーティスト招聘や国内ツアーのオーガナイズ、イベント企画を数多く手がける。東京藝術大学大学院にてサウンド・デザインの教鞭を執り、音楽批評、映画批評の執筆も数多い。自身もヒゲの未亡人としてヨーロッパ を中心に定期的にコンサート・ツアーを行っている。
永田一直
![/sdlx/150428-nagata.jpg](/sdlx/150428-nagata.jpg)
DJ、電子音楽家。1988年頃より活動を始める。純国産ダンスミュージック・パーティー”和ラダイスガラージ”及びDE DE MOUSE、CHERRYBOY FUNCTIONを輩出したテクノ・エレクトロレーベル”ExT Recordings”主宰。電子音楽家としても様々な即興演奏、セッションを行ってきた。また、マイナー歌謡曲を中心としたDJ MIXシリーズを多数リリース。2015年1月には『和ラダイスガラージ BOOK for DJ』を刊行。近年は和ラダイスガラージでのDJをメインにし、更に独自な活動を行っている。
秘密博士
![/sdlx/himitsuhakase.jpg](/sdlx/himitsuhakase.jpg)
歌手にしてムード・コーラス研究家。本業はデザイナー。クラブDJとしての活動も。 幼少の頃、ぴんからトリオに多大な影響を受け、演歌やムード・コーラスの世界に浸る。学生時代はノイズやサイケに傾倒するも、やがてはムード・コーラスの世界に回帰。2005年には秘密博士とエンペラーズとしてメジャーデビュー。NHK、フジテレビなどのテレビ出演も果たす。また、ムード・コーラス108曲を収録したCDボックス「秘密のカクテル」のプロデュースなどを行う。
トニー吉田
![/sdlx/150428-TONY.jpg](/sdlx/150428-TONY.jpg)
ポピュラー音楽研究団体「土龍団」のメンバーとして様々な執筆活動を行う。その膨大なレコードコレクションを用いながら、元ディスコDJとしてのテクニックを駆使したDJには定評がある。ギラギラナイト時代に唯一制作したエロ/お色気DJ MIX「ギラミックスVol.4 トニー吉田篇」は現在でも動画サイトにアップされるなど伝説化している。
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