2012/11/11 日曜日日曜日
Contes sentimentauxセンチメンタルテールズ 〜in memory of Luc Ferrari〜
Open: 16:00:00 | Start: 16:00 - 23:59
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ミュージック・コンクレートの創造者の一人であるフランスの作曲家、リュック・フェラーリのメモリアル・コンサート。ジャクリーヌ・コー監督による2本のフェラーリ関連作品の上映と、8chマルチスピーカー・システムを用い、フェラーリ夫人ブリュンヒルドの手によるオペレーションでのフェラーリ夫妻の作品の上演、そして、大友良英と永田一直によるフェラーリへのオマージュで構成されるスペシャル・プログラム!
8chマルチスピーカーで聴くフェラーリ作品
「Les Arythmiques」(不整脈=非リズム的なもの)
リュック・フェラーリ作曲/2003年
「Quiet Impacience」(じりじりした静寂)
ブリュンヒルド・フェラーリ作曲/2010年
「Unheimlich Schön」(不気味に美しい)
リュック・フェラーリ作曲/1971年
オペレーション:ブリュンヒルド・フェラーリ
上映作品
『リュック・フェラーリと ほとんど何もない』
(Presque Rien avec Luc Ferrari)
ジャクリーヌ・コー、オリヴィエ・パスカル監督/2003年/フランス/50分(日本語字幕付き)
リュック・フェラーリの自伝『リュック・フェラーリと ほとんど何もない』に書かれた文章を中心に、演奏風景やリハーサル風景を交えながら、フェラーリの親友でもあり、理解者の一人でもある監督が、リュック・フェラーリの全貌に迫る。
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『引き裂かれた交響曲の物語』
(Contes de Symphonie Déchirée)
ジャクリーヌ・コー監督/2010年/フランス/54分
この映画は、リュック・フェラーリ——電子音楽の世界ではピエール・シェフェールとピエール・アンリに並ぶパイオニアであり、また逸話的音楽や環境音楽の創造者でもある——の音楽作品《引き裂かれた交響曲》の全八楽章のうち七つの楽章のフィクション的映像化である。この映画は、非常に個人的なやり方で、リュックの持っていた遊びや官能性への好み、また同時に深刻さや重要問題への関心などを表現しようとした。そしてまた、私たちを取り囲んでいる戦争や暴力を前にして私たち全員が感じるであろう引き裂かれるような感情をも。この作品を聴く時に私の目の前に現れるこれらの映像は、この音楽の単なる解説ではないことを意図している。しかし、それが音楽をよりよく理解する助けになることを期待している。
ところで、ここで一つの問いが浮かんで来る。これらの心を引き裂く矛盾の中にあって、アーティストはどのようにそれに抵抗し、どのように創作していったらよいのだろうか? これこそが、ルワンダ戦争の間にこの作品を作曲したリュック・フェラーリによって提示された問いの一つなのである。(ジャクリーヌ・コー)
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ゲスト:
大友良英
DJ:
永田一直
〈タイムテーブル〉
16:30〜17:20 上映①『リュック・フェラーリと ほとんど何もない』
17:30〜18:25 上映②『引き裂かれた交響曲の物語』
19:00〜19:30 大友良英ソロ
19:40〜21:00 8chマルチスピーカーで聴くフェラーリ作品
※演目や進行は都合により変更になる場合があります。あらかじめご了承下さい。
企画/制作:キャロサンプ
共催:センチメンタルテールズ上演委員会
アーティスト詳細:
##リュック・フェラーリ
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1929年2月パリ生まれ。コルトー、オネゲル、メシアンに師事。G.R.M.創設においてピエール・シェフェールと共働する。器楽、ミュージック・コンクレート、電子音響音楽、映画、インスタレーションなど、さまざまな分野で活躍。スタジオ「回路の詩神」を設立したが、後に離れる。その後、個人のホームスタジオ「アトリエ・ポスト=ビリッヒ」を作る。世界各地で演奏、講演、教育活動を行う。イタリア賞、クーセヴィツキー賞など多数受賞。2005年8月イタリアにて客死。
##ブリュンヒルド・フェラーリ
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フランス放送協会探求局で数年間、音と映像関係の仕事に従事。その後長い間、通訳=翻訳者として働きながら、リュック・フェラーリとの共同生活の中で教えを受け、フランス・キュルチュール、米国、ドイツのラジオ放送のためにヘールシュピールとラジオ番組を制作。リュック・フェラーリの没後は、リュックの残したアーカイヴを整理し、アソシエーション「プレスク・リヤン」を設立。全力で運営にあたりつつ、同時に作曲活動も行っている。
##大友良英
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photo by Koh Okabe
音楽家/プロデューサー。1959年横浜市生まれ。十代を福島市で過ごす。常に複数のバンドを率い、多くのグループやプロジェクトに参加。同時進行かつインディペンデントに多種多様な作品をつくり続け、その活動範囲は世界中に及ぶ。映画音楽家としても、中国映画や日本映画、テレビドラマなど数多くの映像作品の音楽を手がける。近年は「アンサンブルズ」の名のもと様々な人たちとのコラボレーションを軸に展示する音楽作品や特殊形態のコンサートを手がける。
##永田一直
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DJ/電子音楽家。1988年頃より活動を始める。1996年電子音響専門レーベル“ZERO GRAVITY”設立。自身の作品やTAMARU、TAGOMAGO、ユタカワサキ、I.S.O.、中村としまる、一楽儀光などの作品を多数リリース。また、アナログシンセサイザーやCDJ、リズムマシンなどを用い、ジャズからノイズ、ハードコアパンクなど多岐に渡る即興セッションを国内外で行う。2010年には津軽三味線奏者、山本大とのセッションで『第17回シドニー・ビエンナーレ プレゼンツ スーパーデラックス@アートスペース』に出演。近年はDE DE MOUSE、CHERRYBOY FUNCTIONを輩出したテクノ・エレクトロレーベル“ExT Recordings”、純国産ダンスミュージックパーティー“和ラダイスガラージ”を主宰。渚ようこや伏見直樹のバックDJを務めるなど、現在はDJに比重を置いた活動を行っている。
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